【ウィーン=細川倫太郎】イタリア政府は22日、飲食店や映画館の利用時にワクチン接種などを記録した「グリーンパス」の提示を義務付けると発表した。8月6日から適用する。欧州でもインド型(デルタ型)の変異ウイルスが猛威を振るい、規制の強化に追い込まれる国が増えている。
ドラギ首相は記者会見で「デルタ型は脅威だ」と強調した。周辺国での急速な感染拡大に言及し「迅速に行動しなければイタリアでも同じことが繰り返される」などと訴えた。緊急事態宣言は12月末まで延長する。ナイトクラブも閉鎖したままにする。
グリーンパスは、少なくとも1回のワクチン接種や48時間以内の検査での陰性、新型コロナからの回復を記録したもので、イタリア当局が発行している。飲食店やスポーツジム、美術館、テーマパークなどに入る際にはグリーンパスの提示を求める。違反した事業者や国民には罰金を科す。
イタリアでは7月に入って感染者が増えている。伊保健省が22日発表した1日あたりの新規感染者は5057人と1週間前に比べ倍増した。サッカー欧州選手権のイタリア代表の優勝を受け、多くの人が密になって祝い、首都ローマで12日に開かれた優勝パレードでも人だかりができた。これによって感染が広がったとの声は多い。
イタリアでは12歳以上の人口の5割強がワクチン接種を完了しているが、若者の接種は遅れている。ドラギ首相は「すべてのイタリア人にワクチンを接種してほしい」と呼びかけ、接種スピードを速める必要があるとの認識を示した。
デルタ型の流行で、欧州各国は規制の再強化に追い込まれている。
スペイン北東部のカタルーニャ州バルセロナは先週末、夜間外出禁止措置を発令した。フランスも8月からは飲食店や飛行機を利用する際に、ワクチン接種や検査での陰性の証明書の提示を求める。多くの人が移動する夏のバカンスシーズンが終わって、秋以降の感染の加速を懸念する声も出ている。
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2021-07-22 21:45:14Z
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