7月20日に中国河南省を襲った豪雨災害は中国国内に衝撃を与えた。中国メディアは被災地の状況を連日、大きく報じ、企業や市民による支援の動きも高まっている。ただ報道が美談に偏りがちなため、愛国心を強く刺激された市民が、災害の要因について問題提起した外国メディアを攻撃する動きも出ている。
河南省当局の27日の発表によると、今回の豪雨による死者は71人、被災者は1000万人近くにのぼった。鄭州市では地下鉄構内に水が流れ込み、車両内にいた20~51歳の14人が死亡した。
災害の発生以降、中国メディアは被災者支援のボランティア活動などについて相次いで報道。洪水で孤立した被災者を大型フォークリフトで救出した運転手は有名になり、中国外務省の趙立堅副報道局長もフォロワー数約98万人のツイッターアカウントで紹介。「英雄とは敵に立ち向かう普通の人々のことだ」と称賛した。
一方、地下鉄の被災について英BBCの記者がニュースで「建設から約10年の地下鉄で、なぜこんなことが起きたのか」と疑問を呈したところ、中国のネット上で「中国をおとしめている」と批判が噴出。河南省の中国共産党青年団のSNSアカウントがこの記者の顔写真をアップして「BBC、どこにいる? 皆さん、見かけたら知らせて!」と書き込むと、実際にBBC記者を捜す動きも起きた。この書き込みは後に削除された。
この結果、別の欧州メディアの記者が市民に取材を妨害されたほか、このBBC記者を含む複数の欧米メディア記者のSNSアカウントなどに脅迫メッセージが殺到する事態になった。在中国の外国メディア記者で作る中国外国人記者クラブ(FCCC)は27日の声明で「中国内における外国メディアに対する敵意が、時によって中国の公的機関から直接、あおられていることに失望している」と指摘。中国政府に状況の改善を求めた。【北京・米村耕一】
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2021-07-27 21:45:00Z
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