反政府デモが激化する香港の理工大周辺で、東京農大に通う20代の男子学生が逮捕されたことが明らかになった。香港への渡航をめぐっては外務省が8月から十分な注意を呼びかける「レベル1」の危険情報を出し、再三にわたり注意喚起を行っていた。
香港でのデモをめぐっては9月、40代の日本人男性が香港警察に逮捕されていたことが判明(既に保釈)。今月に入っても11日に繁華街の旺角(モンコック)で抗議活動の様子を撮影していた年配の日本人男性が中国人に間違えられて殴られ、負傷する事案が発生している。
外務省は、「各地でデモ隊による道路封鎖や交通阻害が行われ、市民生活に大きな影響が出ている」と指摘。把握した抗議活動の日時や場所などはホームページなどで逐次公表しており、渡航者には「抗議活動に参加する意図はなくとも巻き込まれる恐れがある」として、抗議活動が行われている地域や混乱が予想される場所には決して近づかず、仮に通りかかってもスマートフォンなどでの撮影は決して行わずに直ちにその場を離れ、安全確保に努めるよう求めていた。
理工大周辺では18日深夜~19日未明、デモ隊が警官隊に火炎瓶を向けて投げ、警官隊も催涙弾を発射するなど激しい衝突が続いていた。
在香港日本総領事館の担当者は「まだ(男子学生は)拘束中だが、領事が面会を済ませており、支援のための情報連携を進めている」と話した。
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2019-11-19 07:55:00Z
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