ロシア軍、東部要衝バフムトで攻勢 ウクライナ部隊は一部撤退か - 毎日新聞 - 毎日新聞

ロシア軍の空爆を受け炎上するウクライナ東部バフムトの住宅＝2022年7月27日、ウクライナ国家警察提供・ロイターGO.

　ウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムト周辺で、ロシア軍が攻勢を強めている。英国防省は27日、バフムト近郊の火力発電所周辺で、「ロシアの民間軍事会社ワグネルが戦術的な前進に成功した公算が大きい」との分析を明らかにし、「ウクライナの部隊の一部が同地域から撤退したとみられる」との見方を示した。

　ロシアメディアは26日、親露派武装勢力がバフムト近郊の火力発電所を制圧したと伝えた。発電所前に立つ兵士とされる映像がネット交流サービス（SNS）に投稿され、兵士は映像内で26日を表示する腕時計を指さしている。ただ、ウクライナ政府はロシア側による制圧を認めていない。

　またロイター通信によると、ドネツク州のキリレンコ知事は、バフムトのホテルが27日に砲撃され、1人が死亡し、複数の負傷者が出たと明らかにした。別の町にもミサイル3発が着弾したという。ウクライナ東部ではロシア側が攻勢を強めているとみられる。

　一方、ロシア支配地域の南部ヘルソン市では、ウクライナ軍が高機動ロケット砲システムでロシアの補給経路となる橋への攻撃を続けており、本格的な反転攻勢に向けた準備を進めているとみられる。【ブリュッセル宮川裕章】

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2022-07-27 22:20:50Z
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