ロシアの侵攻でウクライナの穀物輸出が滞っている問題で、両国の代表は22日、協議を進めてきたトルコと輸出再開や航行の監視を軸とする合意文書にそれぞれ署名した。協議は国連が仲介した。ロシアの侵攻から24日で5カ月。ウクライナ東部で続く戦闘に終結の気配はみえないが、世界規模の食料危機の回避に向けて合意が履行されるかが焦点だ。
署名式はトルコ・イスタンブールで行われ、同国のエルドアン大統領と出席した国連のグテレス事務総長は、穀物が滞留する黒海に「希望の明かりがともった」と述べ、調停役のトルコに謝意を示した。署名はショイグ露国防相、ウクライナのクブラコフ・インフラ相が行った。
ウクライナのゼレンスキー大統領は22日夜の演説で、100億ドル(約1兆3600億円)相当の穀物売却に道筋ができたと述べた。同国の輸出拠点で黒海に面する南部オデッサでは、露軍の海上封鎖で約2000万トンの穀物が足止めされている。
ロイター通信によると、合意はオデッサなどウクライナの3つの港が対象。イスタンブールに「合同調整センター」を設け、国連とトルコを含む3カ国の4者が貨物船の航行の安全を監視する。
露軍の上陸を阻むためオデッサ周辺に機雷を敷設したウクライナは、港を出入りする船を安全な航路に誘導する。また、ウクライナへの武器搬入を警戒するロシアの懸念を受け、調整センターの検査チームがトルコの港で積み荷を調べる。
ロシアとウクライナは黒海を航行する船や関連の港湾施設を攻撃せず、船は特定の航路を航行することでも合意した。ショイグ氏は合意を順守すると述べたが、クブラコフ氏はロシアが攻撃したら反撃すると強調。英BBC放送(電子版)によると両国は2国間協定には署名せず、2人は握手もしなかった。
当面の合意の効力は120日間。ウクライナの港湾整備には約10日間かかり、実際の輸出再開まで2~3週間を要する見通しだ。
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2022-07-23 02:39:21Z
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