【テヘラン=木寺もも子】イランの選挙管理当局は19日、大統領選の中間集計を発表し、保守強硬派として知られるイブラヒム・ライシ司法府代表(60)の当選が確実となった。任期は4年で、8月に就任する。保守強硬派による政権は8年ぶりとなる。
当局が発表した開票率9割時点の結果によると、ライシ師は約62%の票を得た。今回の選挙では、最高指導者ハメネイ師の影響力が強い護憲評議会が事前審査で改革派や穏健派の有力対抗馬を失格としたため、ライシ師の大勝が事前から予想されていた。国民の関心は低く、投票率は前回の73%から約5割に大きく落ちこんだ。
ライシ師はイスラム教聖職者で、検事総長など司法関係の要職を歴任した。ハメネイ師の後継候補と目されている。17年の前回大統領選では保守派の統一候補として穏健派のロウハニ師に挑んで敗れた。
米国から厳しい経済制裁を受けるイランでは、インフレや高い失業率が続いており、市民生活は苦しさを増している。次期大統領に託される最重要課題は経済の再建だが、反米のライシ政権の誕生により、制裁解除につながる米欧などとの核合意交渉はいっそう難しくなる可能性がある。
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2021-06-19 07:20:25Z
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