【ワシントン＝海谷道隆】米国のトランプ大統領は２１日、ルース・ギンズバーグ氏の死去に伴い空席となった連邦最高裁判所判事の後任人事に関し、１１月の大統領選前に上院での承認手続きが完了するのが望ましいとの認識を示した。大統領選で保守層にアピールできる保守派判事の任命を急ぐ構えで、今週末に候補者の指名を発表する意向も明らかにした。
トランプ氏は女性を指名する意向を表明している。トランプ氏は２１日、ホワイトハウスで記者団に対し、候補者を５人に絞り込んでいると説明した。２２日のツイッターでは、２６日に後任の指名を発表すると明らかにした。
野党・民主党は、終身制で米社会に長期的に影響を与える最高裁判事の人事は、新たに就任する大統領に委ねるべきだと主張している。トランプ氏は「私は憲法上の義務を果たそうとしているだけだ」と訴えた。
共和党上院を率いるミッチ・マコネル院内総務は、トランプ氏の意向に沿って承認手続きを進める構えだ。共和党は上院（定数１００）で５３議席を握り、承認に必要な過半数を占めている。ただ、すでに党内から２人の上院議員が後任人事は大統領選後にすべきだとの考えを示しており、今後、人事をめぐる攻防が激しくなるのは確実だ。
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2020-09-22 14:39:41Z
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