旧ソ連のアルメニアが実効支配するアゼルバイジャンのナゴルノカラバフ自治州の境界付近で27日朝、両国軍の軍事衝突が起こった。タス通信などが伝えた。双方に民間人を含む死傷者が出ている模様だ。原因は不明だが、両国とも相手が先に攻撃してきたと非難の応酬を続けている。両国の軍事衝突は7月以来。
タス通信などによると、アゼルバイジャン側はアルメニア軍が重火器などによる砲撃を始めたと主張。一方、アルメニア側はアゼルバイジャンによる攻撃が原因で民間人の居住地域が空爆されたとし、相手の戦闘ヘリや戦車などを破壊したと主張している。アルメニア東部の国境地帯でも砲撃を受けたとしている。
ナゴルノカラバフ自治州は民間人数十人が負傷し、2人が死亡、軍の部隊でも約10人が死亡したとしている。アゼルバイジャンも民間人を含む死傷者が出たと発表した。アルメニアとナゴルノカラバフでは戒厳令が宣言され、予備役の招集が決まった。アゼルバイジャンのアリエフ大統領は「我々が戦っているのは自分たちの土地だ。我々が勝利する」と訴えた。
アゼルバイジャン領内にあるナゴルノカラバフでは1988年、多数派を占めるアルメニア人がアルメニアへの編入を求めて紛争が始まった。94年に停戦したが、その後も実効支配を続けるアルメニアとアゼルバイジャンの対立が続き、今年7月にはアゼルバイジャン北西部のトブズ周辺で戦闘が起き、十数人が死亡。9月20日にはアリエフ氏が「アルメニアが新たな戦争の準備をしている」と非難するなど緊張が続いていた。【モスクワ前谷宏】
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2020-09-27 12:33:28Z
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