21日にゼレンスキー大統領と会談したジョー・バイデン米大統領は、18億5000万ドル(約2450億円)規模の軍事支援を約束した。これにはロシアの攻撃に対して自衛するための高度なミサイルシステムも含まれる。
米議会で力強く演説したゼレンスキー氏は、こうしたアメリカの支援を歓迎した。
しかし、ロシアのアナトリー・アントノフ駐米大使は、これらの「挑発的な行動」は深刻な結果を伴うエスカレーションにつながると述べた。
アントノフ駐米大使はロシア国営メディアに対し、ロシア政府は「あらゆるレベルで常識に訴えようとしている」が、アメリカが地対空ミサイルシステム「パトリオット」をウクライナに供与するという話は「深く憂慮すべきもの」だとした。
パトリオットは高性能で効果的で高価だ。米ホワイトハウスは、「ウクライナの重要インフラに対するロシアの野蛮な攻撃」からウクライナ人を守るのに役立つとしている。
アメリカは「平和を求めていない」
ロシア政府は、ゼレンスキー氏の訪米中に平和を求める声が聞かれなかったことに不満を示している。ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、アメリカがロシアとの代理戦争を行ってる証拠だと指摘した。
ペスコフ氏は、アメリカがパトリオット供与しても、ロシアが「特別軍事作戦中に目標を達成する」ことを妨げないとも述べた。
「ワシントンでの会談は、ウクライナもアメリカも平和を求めていないことを示した。彼らはひたすら戦闘を継続するつもりだ」と、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は述べた。
ロシアの評論家たちもこれに同調し、アメリカが「ウクライナに大量の武器を送り込んでいる」と繰り返し非難した。
モスクワの一部メディアはウクライナの指導者を嘲笑し、国営テレビ「チャンネル1」はゼレンスキー氏をお金を請うストリッパーになぞらえた。同氏をトイレ用ブラシになぞらえるものもあった。
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侵攻開始後初の外国訪問
ゼレンスキー氏はポーランド・ジェシュフから米空軍機でアメリカへ移動し、ロシアによる侵攻開始後初の外国訪問に臨んだ。
21日にワシントンを訪れると、バイデン氏と会談。米議会では英語で演説した。
ゼレンスキー氏は「ウクライナは生きており、元気だ」とし、ロシアには決して降伏しないと述べた。
米議会ではウクライナに対する450億ドル(約5兆9600億円)規模の緊急支援を含む年末の歳出法案の採決が控えている。
ゼレンスキー氏は、自分たちの「価値と独立を守るために」この追加資金が承認されることへの期待感を示した。
しかし、こうしたアメリカの支援について、米政界の精査は今まで以上に厳しくなる可能性が高い。野党・共和党の間では、ウクライナ支援継続に対する支持は低下している。
11月に行われた調査では、ウクライナ支援を支持すると答えた共和党支持の有権者は半数強にとどまった。3月の時点では8割が支持していた。
ただバイデン大統領は、「必要な限り」ウクライナを支援し続けると約束している。
ポーランド大統領とも会談
アメリカから帰国の途についたゼレンスキー氏は22日にポーランドに立ち寄り、アンジェイ・ドゥダ大統領と会談した。
ゼレンスキー氏によると、両首脳はアメリカ訪問と「将来の戦略的計画」について話し合った。
2月24日の侵攻開始以降、ロシア兵とウクライナ兵がそれぞれ少なくとも10万人死傷し、民間人約4万人が犠牲になったと、米軍は推定している。
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2022-12-23 02:43:50Z
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