インド軍は12日、中国との国境係争地帯で9日に、中国軍と衝突したと発表した。こうした出来事は1年以上ぶり。インド国防相は13日、中国がインドの領土に侵入したと主張した。
両軍は2020年に衝突し、少なくとも24人の兵士が死亡した。以来、両国は緊張緩和に努めてきた。
しかしインド軍によると、同国東端のアルナチャル・プラデシュ州タワン地区で9日、両軍の衝突が発生したという。
双方の兵士何人かが軽いけがを負ったとされる。
ロイター通信はインド軍関係者の話として、同軍の兵士少なくとも6人が負傷したと伝えた。
インド軍は、「双方とも直ちにその地帯を離れた」と説明。衝突の直後に「平和と平静の回復」を目的に、両軍の司令官が会合を開いたとした。
「中国が現状変更を図った」
インドのラジナート・シン国防相は13日、議会で議員らに経緯を説明。中国軍が係争地帯で「インドの領土に侵入」し、「一方的に現状を変更しようとした」ことから、衝突が起こったと述べた。
そして、インド軍の兵士らが強固に対応し、中国軍による「私たちの領土への侵入」を防ぎ、同軍を駐屯地まで押し返したとした。
シン氏はまた、この衝突で双方に何人かの負傷者が出たが、インド兵の重傷者はいないとした。
さらに、現地の軍司令官らが11日、話し合いのために会ったとし、中国側とは「外交チャンネルを通じて」この出来事を取り上げていると付け加えた。
中国外務省は、この衝突の詳細を明らかにしていない。ただ、同省が認識している限りとして、インドとの国境付近の状況は「おおむね安定している」と述べた。
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中国とインドは全長3440キロにわたり、事実上の国境を共有している。実効支配線(LAC)と呼ばれ、その境界は明確ではない。川や湖、山頂の雪などにより、境界の確定が困難になっている。世界最大規模の両国軍は、多くの地点で遭遇している。
緊張の高まりが衝突にに発展することもある。2020年6月には、西部ラダック地方のガルワン渓谷で戦闘が発生し、インド兵20人と中国兵が少なくとも4人死亡した。しかしそれ以降、双方は緊張緩和に努めてきた。
ガルワン渓谷での戦闘は、銃ではなくこん棒などが武器として使われた。この地方の衝突で死者が出たのは45年ぶりだった。
昨年1月にも衝突があり、双方の兵士が負傷した。このときは、ブータンとネパールに挟まれた、中国とインド・シッキム州の国境沿いで衝突が起きた。
両国は9月、ヒマラヤ西部辺境の係争地帯から兵士を引き揚げることで合意。部隊の撤退を開始している。
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2022-12-14 02:43:37Z
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