アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンと国際社会をつなぐ窓口として、中東のカタールが存在感を高めている。欧米諸国の外相らがこぞって首都ドーハを訪問する背景には何があるのか。(ドバイ=伊藤喜之、ワシントン=高野遼、バンコク=乗京真知)
「カタールに深い感謝を伝える。(アフガニスタンからの)退避活動でカタールほど貢献してくれた国は他にない」。ブリンケン米国務長官は7日、ドーハでの共同記者会見で、アフガニスタンから市民らが退避する際のカタールの協力に謝意を示した。ムハンマド外相は「我々の使命は一刻も早い退避を希望している外国人の支援に集中することだ」と応じた。
アフガニスタンからの米軍撤退後、外交・安全保障をあずかるブリンケン氏とオースティン国防長官の2人は真っ先にカタールを訪れた。6~7日にドーハでタミム首長らと会談。国務省によると、両長官は米国民や地元の協力者などの退避への協力に感謝を述べた。
これまでにアフガニスタンからカタール経由で避難した数は5万8千人以上。カタール政府は一部のアフガニスタン人にカタール国内で仮住まいを提供し、ドーハにはタリバンが代表事務所を置く。
米国の他にも、「カタール詣…
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2021-09-07 13:00:00Z
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