調査チームのメンバーは9日夜、中国側の専門家らと合同で現地で記者会見し、この中でWHOのピーター・ベンエンバレク氏は「武漢ウイルス研究所」からウイルスが流出した可能性について「極めて考えにくい」と述べました。
理由については、研究所でのウイルスの管理状況を調査した結果だなどと説明しています。
一方、中国政府が冷凍食品などを通じて海外からウイルスが運び込まれ、ヒトへの感染が広がった可能性があると主張していることに関しては、どんな条件のもとでそうした状況が起き得るのか、具体的に調査する必要があると指摘しました。
さらに、ベンエンバレク氏は、新型コロナウイルスはコウモリなどの宿主から他の生き物を介し、ヒトに感染するようになった可能性が考えられるとして、今後、さらに調査を進めていく考えを示しました。
今回の調査では、中国共産党のもと感染の封じ込めに成功したとアピールする展覧会など、中国政府の宣伝色の強い施設の視察にも多くの時間が割かれました。
調査チームのメンバーは10日、武漢を離れ、帰国の途につく予定です。
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2021-02-09 15:28:15Z
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