Selasa, 09 Februari 2021

WHO 武漢調査チーム 「研究所からウイルス流出可能性低い」 - NHK NEWS WEB

日本を含む各国の専門家で作るWHOの調査チームは、先月29日から武漢での本格的な調査に入り、これまでに感染拡大の初期に多くの患者が確認された海鮮市場やコウモリのコロナウイルスの研究で知られ、アメリカのトランプ前政権がウイルスが流出した可能性があると主張していた「武漢ウイルス研究所」などを視察し、関係者からの聞き取りを行ってきました。

調査チームのメンバーは9日夜、中国側の専門家らと合同で現地で記者会見し、この中でWHOのピーター・ベンエンバレク氏は「武漢ウイルス研究所」からウイルスが流出した可能性について「極めて考えにくい」と述べました。

理由については、研究所でのウイルスの管理状況を調査した結果だなどと説明しています。

一方、中国政府が冷凍食品などを通じて海外からウイルスが運び込まれ、ヒトへの感染が広がった可能性があると主張していることに関しては、どんな条件のもとでそうした状況が起き得るのか、具体的に調査する必要があると指摘しました。

さらに、ベンエンバレク氏は、新型コロナウイルスはコウモリなどの宿主から他の生き物を介し、ヒトに感染するようになった可能性が考えられるとして、今後、さらに調査を進めていく考えを示しました。

今回の調査では、中国共産党のもと感染の封じ込めに成功したとアピールする展覧会など、中国政府の宣伝色の強い施設の視察にも多くの時間が割かれました。

調査チームのメンバーは10日、武漢を離れ、帰国の途につく予定です。

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2021-02-09 15:28:15Z
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