インド洋の島国モーリシャスで1日、座礁した日本の貨物船「わかしお」から流出した重油の回収作業に当たっていたタグボートが転覆し、作業員3人が死亡、1人が行方不明となっている。
タグボートは、荒天の中で流出現場から無人の荷船を引いていたところ、この荷船と衝突したという。乗組員は8人で、これまでに4人が救助された。
わかしおは7月25日に座礁し、船体が真っ二つに割れた。これまでにおよそ1000トンの重油がサンゴ礁に流出している。
また、現場近くでは39頭のイルカが死んでいるのも見つかっている。
死因は明らかになっていないが、環境保護活動家は、「わかしお」から流出した重油か、当局が貨物船の一部を海に沈めたことが原因だと主張している。
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BBCのヤシン・モハブス記者によると、モーリシャスのプラビンド・ジュグノート首相は、首都ポートルイス病院で救出された乗組員を見舞った。その後、救助隊が行方不明者の捜索を行っていると話した。
また、事故の調査も約束した。
モーリシャス政府はこのほか、重油流出の調査委員会の設置を約束している。
多くのモーリシャス国民が、政府の流出対策が不十分だったと話している。また、割れた船体の片方を意図的に沈める決断をしたことにも抗議の声が上がっている。
8月29日に行われたデモには、黒い服を着た数千人が参加。国旗を掲げたり、車のクラクションを鳴らしたりして政府の対応に抗議した。
参加者の黒いTシャツには、「モーリシャスを愛している。この政府は恥だ」などと書かれていた。
デモ参加者の1人はBBCの取材に対し、「船が沿岸に近づいた時、政府は何もしなかった。石油が流出するまでの12日間も何もせず、今では何千人もの人が影響を受けている」と話した。
座礁をめぐっては、わかしおのスニル・クマル・ナンデシュワル船長(58)が、安全な航行を怠ったとして逮捕・起訴されている。
ナンデシュワル船長は声明などを発表していない。
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2020-09-02 03:18:24Z
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