ベルギーの国民食といえば、カリカリに揚げたフライドポテト“フリッツ”。
子どもから大人まで愛されているフリッツを、ベルギーでは半数以上の人たちが、週に一度は食べているという。
ところが、週に一度では足りなくなってきているようだ。
新型コロナウイルスの影響で大量に余ったじゃがいもに頭を抱えたベルギーのじゃがいも協会が、少なくとも週に2回はフライドポテトを食べるよう国民に求めている。
■ロックダウンでじゃがいも生産者が危機
新型コロナウイルス感染拡大防止のために、3月半ばからロックダウンに入ったベルギー。
フリッツが最も食される場所であるレストランやバーも営業中止になったため、じゃがいもの消費量が大幅に落ちた。
ブリュッセルタイムスによると、ロックダウンになってから約75万トンのジャガイモが余剰になっており、倉庫に大量に残るじゃがいもに、生産者たちは窮地に立たされているという。
ベルギー政府は4月24日、3段階のロックダウン緩和計画を発表したが、カフェやレストランの再開は第1段階である5月4日には含まれていない。営業再開は早くても6月8日だ。
さらに、フリッツの売り上げが見込まれるフェスティバルや大きなイベントは、8月末まで中止になることが決まっている。
■なんとか廃棄を避けたい
このままでは大量のじゃがいもを廃棄しなければいけなくなる。
じゃがいもの加工や貿易を手がける協会「Belgapom」のロメイン・クールス氏は、廃棄を避けるために「週に1回ではなく、2回食べよう」と呼びかけている。
「伝統的に、ベルギー人は週に1度はフライドポテトを食べてきました。しかし私たちは今、冷凍のフライドポテトを自宅で週に2度は食べてとお願いしています」 と、クールス氏はAP通信に話す。
もっとフライドポテトを食べてもらうため、スーパーなどと組んだキャンペーンも考えているという。
「なんとか廃棄を避けようとしているのです」と話すクールス氏。Belgapomはフードバンクに利用してもらったり、中央ヨーロッパやアフリカなどじゃがいも消費量が高い場所への輸出を増やしたり、家畜の餌やグリーン電力に転用したりと、ありとあらゆるじゃがいもの利用策を考えている。
「私たちのじゃがいもは、ベルギーの460カ所のフードバンクに送られます。皆さんのご協力に感謝しています。社会で大変な状況に置かれている人に、美味しくて体にいいじゃがいもを食べてもらえます」と、クールス氏は話す。
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2020-04-30 03:41:58Z
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