Sabtu, 25 April 2020

日本人にも役に立ちそうなNY市の「コロナ対処法」【コメントライナー】 - 時事通信ニュース

2020年04月26日09時00分

人影もまばらなニューヨーク市マンハッタンのタイムズスクエア=2020年3月25日【EPA時事】

人影もまばらなニューヨーク市マンハッタンのタイムズスクエア=2020年3月25日【EPA時事】

 ◆ノンフィクション作家 譚 ろみ◆

 感染の爆発的拡大を受け、ニューヨーク市は3月中旬に「COVID―19(新型コロナウイルス)に関するファクトシート」を公表。随時更新して、発症した場合の対応や注意事項などを、Q&A方式で市民に知らせている。

 冒頭では「私たち全員が感染したかのように行動することが必要」と強調する。以下、内容を要約してご紹介しよう。

 ◆感染したかなと思ったら

 感染したと見なして行動してください! 症状が軽度から中程度なら、自宅で待機して、熱がある場合でも解熱剤を使用せず、毎日検温し、3日間、様子を見てください。

 熱が下がり、せきや喉の痛みが改善されても、さらに3日間は自宅待機してください。

 気分がよくなっても、食料品など生活必需品の買い物以外は、できる限り自宅待機してください。

 高熱、呼吸困難、胸の痛みや圧迫感、起きていられない、唇や顔が青くなるなど、症状が悪化した場合は、速やかに救急車を呼んでください。

 重症患者の入院余地を残すため、できるだけ自宅にとどまり、在宅勤務や自宅学習をしてください。

 ◆新型コロナから身を守るには

 まず、全ての不要なイベント、旅行、交流を避けて、できるだけ自宅待機しましょう。

 少なくとも20秒間、せっけんと水で頻繁に手を洗いましょう。アルコール系消毒剤も有効です。

 せき、くしゃみをするときは、ティッシュか袖で口と鼻を覆い、絶対に手を使わないでください。

 洗っていない手で、目や鼻、口に触らないでください。握手はせず、手を振ったり、肘タッチをしたりしましょう。

 風邪やインフルエンザの症状など、健康状態をじっくり観察してください。他人との社会的距離を広げるために、1.8メートル以上、離れましょう。

 ◆感染判明後の自宅での過ごし方は

 可能な限り距離を取り、別々の部屋を使用してください。できれば、トイレは共有せず、トイレ使用後、接触面を頻繁に消毒してください。

病院の駐車場に設置された臨時の検査場で新型コロナウイルスの検査を受けるため順番を待つ人たち=2020年4月20日、ニューヨーク市ブロンクス【AFP時事】

病院の駐車場に設置された臨時の検査場で新型コロナウイルスの検査を受けるため順番を待つ人たち=2020年4月20日、ニューヨーク市ブロンクス【AFP時事】

 部屋のカウンター、ドアノブ、バスルームの備品、電話など、頻繁に触る面を、少なくとも1日1回は消毒しましょう。

 食器類、タオル類などは共有しないで、自分専用のものを使ってください。友人や知人の家を訪問しないでください。

 病院の診察、食料品の買い出しなど、必要不可欠な用事以外、自宅に待機してください。学校や職場に出向かず、公共交通機関、タクシー、ライドシェアサービス(ウーバーなど)を利用しないでください。

 ◆他の市民を助けるには

 自分が病気でなければ、可能な限り、自宅待機しましょう。それが他の市民を守る最善策です。

 病気が軽症から中程度なら、自宅で様子を見て、3~4日たっても改善されないとき以外は、医療関係者のアドバイスを求めないでください。

 こうすることで、重症化した他の市民が必要な医療を得ることができます。

 使い捨てマスク、とくに医療用のN95マスクやサージカルマスクを買いだめしないでください。これらは、医療関係者が健康を維持し、重症者の治療をするために提供してください。

 マスクは供給不足ですが、バンダナ、スカーフでも代用できます。

 ◆ストレスや不安を軽減するには

 ストレス、不安、悲しみ、恐怖を感じたり、睡眠障害を経験したりするのは当然のことです。前向きでいようと努力し、身近にいる人たちの長所を思い出してください。

 友人や大切な人と、電話、ソーシャルメディア、ビデオチャットなどでつながりを持ってください。

 散歩、ジョギング、サイクリングなどの運動を、他人との距離をよく保って行ってください。

 それでも、心理的に耐えられなくなったら、として「在留資格や保険の有無、支払い能力の有無にかかわらず、秘密保持ができるヘルプラインの電話と住所」が明記されている。

 筆者の住む米国では3月13日に非常事態宣言が発令され、強制力のある措置が取られているため、日本の事情とは多少異なるが、参考になる部分は少なくないだろう。

 (時事通信社「コメントライナー」2020年4月13日号掲載文に一部加筆修正した)

 【筆者紹介】

 譚 ろみ(たん・ろみ) 東京生まれ。慶応義塾大学卒。慶応大学講師、中山大学(広東省)講師などを経て作家業に専念。日中近代史を中心に、国際政治、経済、文化など幅広く執筆。近著に「戦争前夜」(新潮社)、「帝都東京を中国革命で歩く」(白水社)、「革命いまだ成らず」(新潮社)。20年以上前からニューヨーク在住。慶応大学訪問教授を兼務。

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2020-04-26 00:03:33Z
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