中国軍の弾道ミサイル(2015年9月、北京の軍事パレード)=ロイター
【ワシントン=永沢毅】米国防総省は1日、中国の軍事力に関する年次報告書(2020年版)を発表した。中国が保有する核弾頭数を少なくとも200発と見積もったうえで「今後10年で少なくとも2倍になる」と指摘した。海外の軍事拠点の拡大にも警戒感を示した。
国防総省が中国の核弾頭数を明らかにするのは初めて。核戦力の向上に努めている現状を公表することで、中国が拒んでいるロシアを含めた核軍縮交渉に加わるよう圧力をかける狙いがある。
報告書は、中国がいくつかの分野ですでに米国と同等もしくは上回っている力を誇っているとの見解を示した。一例として海軍について「中国人民解放軍は世界最大の海軍力を保有している」と記し、350隻の艦船と潜水艦を保有としていると分析した。米国は290隻あまりにとどまっている。
射程が500~5500キロメートルの地上配備型の中距離ミサイルに関しても、弾道ミサイルと巡航ミサイルをあわせて中国が1250基以上を持っていると指摘した。米国は19年に破棄したロシアとの中距離核戦力(INF)廃棄条約で、このタイプのミサイルの保有を禁じられてきた。
海外の軍事拠点の建設も検討したり、計画したりしているようだと分析した。現在構えているアフリカ東部ジブチの軍事基地に加え、ミャンマーやタイ、ケニア、タンザニア、タジキスタンなどアジアからアフリカにかけて複数の候補国を列挙した。
中国は建国100年となる2049年までに経済、軍事などあらゆる面で世界の首位に立つ目標を掲げている。
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2020-09-01 22:14:47Z
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