唐突な不可解人事、プーチンへの「おべっか使い」が跋扈する軍は迷走必至
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(国際ジャーナリスト・木村正人)
[ロンドン]ロシア国防省は11日、セルゲイ・ショイグ国防相が軍の制服組トップのヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長を対ウクライナ「特別軍事作戦」の総司令官に任命したと発表した。昨年10月に総司令官に任命されたばかりの「ハルマゲドン将軍」ことセルゲイ・スロビキン前航空宇宙軍総司令官は、副司令官3人の1人に降格された。
残り2人の副司令官はオレグ・サリュコフ露陸軍総司令官(大将)、アレクセイ・キム参謀本部副長官(大佐)。
「特別軍事作戦の指揮レベルを引き上げたのは、任務の拡大、軍の各部門間の緊密な連携、兵站の質と部隊指揮の効率性を高めるためだ」とロシア国防省は説明しているのだが、参謀総長を前線の“総大将”に任命する人事はさまざまな憶測を呼ぶ。
ゲラシモフ総司令官に軍事ブロガーからブーイング?
英大衆紙デーリー・メールは「失敗に終わりつつあるウクライナ侵攻に激怒したウラジーミル・プーチン露大統領が総司令官のハルマゲドン将軍を降格」とセンセーショナルに報じた。スロビキン氏は不利な地上戦を戦略的に縮小するため南部ヘルソン州のドニプロ川右岸から撤退し、「冬将軍」の到来をにらみウクライナのエネルギーインフラに集中攻撃をかけた。
今回の総司令官人事について、英国防情報部は「ロシアが直面する状況が深刻さを増していることを示しており、作戦がロシアの戦略目標に及ばないことを明確に認めたものだ」「戦争遂行能力の低さをゲラシモフのせいにしてきたロシアの超国家主義者や軍事ブロガーのコミュニティーの多くから強烈なブーイングが出そうだ」と分析する。
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2023-01-13 21:00:00Z
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