ロシア大統領府などによるとプーチン大統領は25日、露軍の兵員を13万7000人増やす大統領令に署名した。ウクライナ侵略での露軍兵士の死傷者数は半年で「7万~8万人」(米高官)に上るとされており、兵力を補充する意図があるとみられる。
大統領令の発効は来年1月からで、侵略作戦の越年を視野に入れた準備に乗り出した可能性があることも浮き彫りになった。
露軍の実際の兵員数は90万人程度とみられている。
プーチン氏が「特殊軍事作戦」と称して、2月24日に開始したウクライナ侵略の初期段階には約15万人を投入したとされる。英国防相は24日の英BBCとのインタビューで「露軍は死傷者を含め約8万人が離脱した」との見方を示した。増員兵士が全てウクライナ戦線に投入されるわけではないが、露軍は兵力の補充が急務になっている。
戦況をめぐっては露軍に行き詰まりが目立つ。
セルゲイ・ショイグ国防相は24日、ウズベキスタンで開かれた上海協力機構(SCO)の国防相会合で「民間人の犠牲を避けるため、意図的にテンポを遅らせている」と主張した。米政策研究機関「戦争研究所」は24日、この発言は「言い訳」と指摘した。
露軍の行き詰まりが指摘される背景には、露民間軍事会社「ワグネル」の雇い兵や露国内各地からの「志願兵」で兵力を補充し、士気や戦闘能力が低いことがある。プーチン氏が戦争状態への移行を宣言し、総動員令を出せば兵力の補充が可能になる。
ただ、ロシアの独立系調査報道メディア「IStories」は23日、複数の露軍参謀本部関係者の話として、プーチン氏が世論の反発を警戒して依然反対しており、ショイグ氏はプーチン氏に「打診することを恐れている」と報じた。
プーチン氏は、侵略作戦に関し、ショイグ氏の頭越しに最前線の司令官から直接、報告を受けているという。首都キーウを短期間で陥落させ、大規模な動員も不要と報告していたショイグ氏への不信感を強めたのが理由という。
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2022-08-25 20:00:00Z
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