【モスクワ=小川知世】ロシア司法当局は18日、療養先のドイツから帰国直後に拘束した反体制派指導者のナワリヌイ氏を逮捕し、30日間勾留すると決定した。同氏の弁護士は決定は違法だと訴えている。欧米は即時釈放を求めており、国内外でプーチン政権に対する批判が強まりそうだ。
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ナワリヌイ氏を巡ってはロシア当局が2020年8月に猛毒の神経剤で毒殺を図った疑いが指摘されている。同氏は17日にモスクワ郊外の空港に到着後に拘束された。18日に移送先の警察署で裁判が開かれ、30日間の勾留が言い渡された。
ナワリヌイ氏は「ここで起きているのは最大限の無法だ」と述べ、支持者に抗議を呼びかける動画をSNS(交流サイト)で公開した。同氏の弁護士は開廷が直前に通告され、大半の報道陣が傍聴を認められなかったなどと問題点を指摘し、上訴する方針を示した。
ロシアはナワリヌイ氏の毒殺未遂を否定してきた。当局は逮捕の理由として、治療でドイツに滞在していた同氏が過去に受けた判決を巡り、執行猶予期間中の出頭を怠ったとしている。判決を実刑に切り替えるかの決定も29日に下される予定で、身柄の拘束が長期化することも予想される。
今後はナワリヌイ氏の処遇を巡る抗議がどこまで広がるかも焦点となりそうだ。18日には警察署の前で支持者が即時釈放を訴えた。同氏陣営は23日に全国で抗議を呼びかける方針を示した。欧米からのさらなる批判も必至だが、ラブロフ外相は18日、「わざと外交問題にされている。ロシアの法律に関わる話だ」と述べ、当局の対応に問題はないとの見解を示した。
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2021-01-18 16:30:42Z
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