新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として、日韓双方が査証(ビザ)の効力停止を始めた9日、韓国・仁川空港から日韓を往来する乗客は、通常の1%未満に落ち込んだ。韓国メディアは2002~03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の時の冷え込みと比べ「もっと大きな衝撃」(韓国経済新聞)などと報じている。
聯合ニュースによると、仁川空港から日本行きの便に搭乗予約している人は9日午前の段階で116人、日本からの便では202人だった。しかし、直前のキャンセルも相次いでおり、実際の乗客はさらに落ち込む見通しだ。18年の1日平均乗客数3万6792人と比べ、激減した。
ビザの効力が停止されても、韓国の永住権保持者や外国人登録をした日本人は、韓国に入国できる。しかし、入国審査で確認事項が増える「特別入国手続き」が適用され、特別検疫申告書、健康状態質問書などの提出が求められる。
こうした韓国政府の措置について、韓国内では「中国には甘いのに」との批判も出ている。青瓦台(大統領府)報道官は8日に談話を出し、特別入国手続きは「中国にもとっている」と反論した。
また、日本の今回の規制強化について「昨年7月1日の輸出規制発表も一方的な通知だったが、同じ行動が繰り返された」と批判。韓国政府の対応は、あくまで対抗措置であることを改めて強調した。
韓国政府内には、日本政府が突然、措置を発表したことについて、支持率の低下した安倍晋三政権が「政治的意図」で韓国を狙い撃ちにしたとの見方が広がっている。改善基調だった日韓関係は、再び負のスパイラルに入りつつある。【ソウル堀山明子】
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2020-03-09 11:13:45Z
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