【上海＝南部さやか】中国湖北省政府は２４日、新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するため、１月２３日から続く武漢市の封鎖措置を４月８日に解除すると発表した。３月２５日には武漢市以外の湖北省の都市の封鎖を解除する。封鎖措置による人の移動制限や物流の停滞は企業活動再開の妨げとなっており、２か月が過ぎて解除の判断に踏み切った。
武漢市では、鉄道や航空便なども含め、他地域との間の移動を制限してきた。湖北省政府によると、２５日からは省内外を結ぶ幹線道路の封鎖を解除し、健康条件を満たせば通行が認められる。４月８日からは、武漢市内外を結ぶ幹線道路で同様の措置が取られる。
発表によれば、武漢市の新規感染者は１８日以降ゼロが続き、２３日は１人だった。だが、中国では、検査で陽性となっても症状がなければ感染者と確定しない政府独自の方針から、感染実態は不明だ。封鎖解除は、長期の移動制限で蓄積する住民の不満を考慮した可能性もある。
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2020-03-24 10:40:39Z
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