【ロンドン=板東和正】英国のイングランドと英国領北アイルランドで2日投票された統一地方選の開票が3日夜まで進み、メイ首相率いる与党・保守党が1300議席以上を失った。4ケタの議席減は2千議席以上を失った1995年の地方選以来で、歴史的な惨敗を喫した。欧州連合(EU)離脱協議で期限の延期に追い込まれたメイ氏への批判が高まったことが要因とみられる。
地方選は、市議会議員などを選ぶ選挙で毎年5月に実施される。
英BBC放送(電子版)によると、改選対象は、259地方議会の約8900議席。そのうち、イングランド248地方議会の開票が終了。保守党は改選前に保持していた議席のうち1334議席、労働党は82議席をそれぞれ失い、EU離脱をめぐり英議会で対立する二大政党が苦しんだ。
一方、離脱の是非を問う国民投票の再実施を訴えるEU残留派の自由民主党が勢力を大きく伸ばし、703議席増やした。労働党は関税同盟への恒久的な残留など保守党と異なる主張を訴えつつも、離脱方針をめぐり同党と協議を続ける。そうした「中途半端」(有権者)な姿勢に落胆した残留派の票が自民党などに流れたとみられている。
複数の英メディアは、保守党の議席減を800前後と予測していたが、大きく上回る減り幅となったことで、保守党内でメイ氏への退陣圧力がさらに強まる可能性が高い。
英タイムズ紙(電子版)は4日、保守党議員が近くメイ氏に辞任する日付を明確に決めるよう求めると報じた。メイ氏は3月、EUからの円滑な離脱のため、自身の離脱協定案が最終的に可決されれば辞任すると表明したが、可決されていない段階での辞任については明確にしていない。
https://www.sankei.com/world/news/190504/wor1905040035-n1.html
2019-05-04 09:35:00Z
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