岩屋毅防衛相は30日、ロシアのショイグ国防相と防衛省で会談し、ロシア側による北方領土での軍備強化や軍事演習について遺憾の意を伝えた。ロシア側は、陸上自衛隊の地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」導入計画への懸念を示した。北朝鮮の非核化を目指す方針では一致した。
岩屋氏は会談で「北方四島の軍備強化はわが国の立場とは相いれないものだ。ロシア側に冷静な対応を求めたい」と述べた。ロシアは近年、択捉島や国後島に地対艦ミサイル「バスチオン」と「バル」をそれぞれ配備するなど軍備増強を進ている。3月には両島で射撃・砲撃部隊による軍事演習も行った。
一方、ロシア側はイージス・アショアについて「攻撃的な能力も持つのではないか」との懸念を表明した。これに対し岩屋氏は「純粋に防御的な仕組みであり、決してロシアをはじめ他国に脅威を与えるものではない」と説明した。
岩屋氏は、北朝鮮が9日に発射した短距離弾道ミサイルについて「国連安全保障理事会決議に明白に違反するものだ」と述べ、両氏は北朝鮮の非核化に向け日露が緊密に連携していくことに合意した。防衛当局間によるハイレベル交流や部隊間交流、安全保障対話を通じて信頼醸成を図っていく方針でも一致した。
https://www.sankei.com/politics/news/190530/plt1905300022-n1.html
2019-05-30 08:43:00Z
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