ロシアの独立系リベラル紙「ノーヴァヤ・ガゼータ」のドミトリー・ムラトフ編集長が2021年に受賞したノーベル平和賞のメダルが20日、米ニューヨークで競売にかけられ、1億350万ドル(約140億円)で落札された。
ムラトフ氏は、戦争のため避難を余儀なくされているウクライナ難民のため全額を寄付するとしている。競売を実施したヘリテージ・オークションズは、落札者を明らかにしていない。収益はユニセフ(国連児童基金)を通じ、ウクライナ難民の子どもたちの支援にあてられる。
「きょう何より大事なメッセージは、いま戦争が続いていて、最も苦しんでいる人たちを助ける必要があるということだ」と、ムラトフ氏はヘリテージ・オークションズが公開した動画メッセージで述べた。
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ムラトフ氏は2021年、ロシアにおける表現の自由を守った功績が認められ、フィリピンのマリア・レッサ記者と共に、ノーベル平和賞に選ばれた。
しかし、2月24日のウクライナ軍事侵攻から間もなく、軍事侵攻を「特別軍事作戦」と呼ぶロシア政府は、ロシア軍の行動を「戦争」と呼ぶなど「誤情報」を伝えた者は重い刑事罰の対象になると刑法を変更した。このため、ノーヴァヤガゼータは今年3月、休刊に追い込まれた。
ムラトフ氏はソヴィエト連邦崩壊後の1993年に、複数のジャーナリストと共に「ノーヴァヤ・ガゼータ」を創刊。2000年以降、同紙の記者や協力者が計6人、仕事に関連して死亡している。その中には、プーチン政権を厳しく批判し、2006年にモスクワで殺害された調査報道記者アンナ・ポリトコフスカヤ氏も含まれる。
ムラトフ氏は、ノーベル平和賞を共同受賞したフィリピンのレッサ氏と共に、国の指導者を怒らせる調査報道の発表で知られ、報道の自由のための闘いの象徴となっている。
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2022-06-21 08:04:30Z
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