新型コロナウイルスの感染拡大で営業を中断していた中国の主要観光地が続々と再開している。新型コロナウイルスが「パンデミック」(大流行)になると、世界各国が緊急事態に陥るなか、偶然にも発生源の中国は、普段の日常に戻りつつあるのだ。
15日、香港のサウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)は、「中国全土の都市において公園や観光名所を再開するなど、日常に戻る準備を急いでいる」と報じた。
まず上海では、植物園と動物園、森林公園など市内のほとんどの大型公共・文化施設などが13日から一斉に営業を再開した。
上海市のランドマークである東方明珠塔(展望台)も12日から営業を再開した。上海博物館と歴史博物館、中国美術館なども再開した。
ただし、感染のリスクを減らすために訪問者は、必ずマスクを着用しなければならず、入場者も従来の半分程度の水準に制限している。
中国東部江蘇省南京市政府は、3億1800万元(約59億円)規模の消費振興計画を公開した。すべての住民にレストランや商業施設、スポーツセンター、観光地で使用できるクーポンやバウチャーを提供して、低迷した消費を活性化することが目的だ。
青海地域では、公務員に商店やレストランを訪問するたびに、少なくとも100元(約1500円)を消費するよう指針が出されたりもした。
新型コロナウイルスで最大の被害を受けた湖北省も少しずつ安定を取り戻している。
今月11日湖北省当局は、住民の移動制限令を緩和し、企業の操業再開を徐々に許可した。このほか、バスや地下鉄などの公共交通機関も徐々に回復していることが分かった。
また、感染者数が急激に増えた今年1月下旬から2月上旬までの間に閉鎖された1119路線の高速道路のうち2つの路線を除いて、通行が再開された。それ以外にも、全国31の省・市・自治区のうち28か所において地域間の旅行が再開され、高速道路に設置された検疫所1万2028か所のうち1万198か所が撤去された。
なお、今月10日、習近平国家主席の武漢訪問後、中国国家衛生健康委員会は、「伝染病の流行は、すでに頂点を過ぎた」と公式発表した。
これを裏付けるように、中国における新型コロナウイルスの感染者は、14日までに数日連続して20人以下にとどまっている。特に発生源である湖北省と海外から帰国した感染者を除けば、新しい感染者は出ておらず、新型コロナウイルスが中国では事実上終息段階に入ったという観測が出ている。
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2020-03-15 07:31:40Z
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